小栗旬、力の源は死去したマネジャー「あの人に見せてあげたい」中3でいじめ体験も

 俳優・小栗旬が3日、NHK総合「プロフェッショナル」に出演し、仕事のエネルギーの源は亡くなったマネジャーへの思いであることを明かした。

 同局大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に主演する小栗に密着した番組。小栗は破天荒だが魅力的で、周囲の人に慕われた勝新太郎さんのような俳優を目指していたと語った。しかし「実際は普通」で、「中学校ぐらいまで目立たなくて、中学校3年生の時に思いっきりいじめられたりして、ものすごく気の弱い男の子なわけ、本来は」と明かした。

 いつか「ものすごく輝くかもしれない」と思って仕事を続けているという。「死ぬまでに1本ぐらい『あいつ、これはマジでヤバかったな』っていう時が来るんじゃないかと思って生きてる感じだね」とどこか達観したかのように語った。

 密着ディレクターが、小栗は、自分のためより「誰かのためにエネルギーを使いたい人」と指摘。「人が喜んだり驚いたりするのが何よりも好きですよね。その源を知りたい」と直球で投げかけた。小栗は「結局、細川さんが死んだタイミングだと思うな。おれのことを見つけてくれたマネジャーさんね。彼女の期待に応えたいって思ったのが最初じゃないかな。期待に応えられる前に彼女が死んでしまったから、それが続いているのかもしれないね」と自ら確認するように語った。

 小栗は15歳でフジテレビ系ドラマ「GTO」に出演したが、その後は目立った活躍はできていなかった。そんなタイミングで出会ったのが初代マネジャーの細川美由紀さんだったという。小栗が日本テレビ系ドラマ「ごくせん」に出演していた時に、細川さんは「頼むから今回は結果を残してほしい」と懇願した。小栗が理由を尋ねると、細川さんは「わたし、がんであと1年もたないかもしれない」と答えたという。

 小栗は、考えを巡らせて「『こうしたらいいのかな、ああしたらいいのかな』って、いっぱいアイデアを(現場に)持って行った」と積極的に仕事に取り組むようになった。「(スタッフは)面白がってくれて、結果、途中から一人だけやたらせりふが増えていく、みたいなことが現場で起きていって」と事態が好転していった。

 細川さんは告白から2年後に死去。小栗が「花より男子」でブレークする姿を見ることはなかったという。小栗は「あの人が見たかったものを、見せてあげたいなっていうのはあるかもね」と持ち続けている思いを語った。

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