肺炎で死去の宝田明さん 12日に体調不良で入院 翌日夜に容体急変 10日に舞台登壇も

 俳優の宝田明さんが14日午前0時31分、都内の病院で肺炎のため亡くなったことが18日、分かった。87歳。宝田さんはすでに新型コロナワクチンの3回目接種を受けており、コロナには感染していないという。葬儀は遺族の意向により近親者のみで執り行った。喪主は妻将未(まさみ)さん。お別れの会については今後検討するとしている。

 宝田さんは10日には、遺作となった、乃木坂46の岩本蓮加とのW主演映画「世の中にたえて桜のなかりせば」(来月1日公開)の完成披露舞台あいさつに出席。腰痛の治療中だったため、車いすで登場だったが、笑顔を見せていた。翌11日も元気にマスコミの取材に応じ、自身の終活について「平和をお伝えてしていくこと」と語っていたという。幼少期を旧満州(現中国東北部)で過ごした宝田さんは旧ソ連軍の侵攻で銃撃を腹部に受け、負傷。現在のロシアによるウクライナ侵攻は、自身の経験と重なる部分があり、心を痛めていたという。

 ところが、その日の夜になって「疲れた」と話し、12日朝に体調不良を訴えて入院した。宝田さんは酸素マスクを着用していたため、会話はできなかったものの、筆談で「俺の部屋は○○号室だ」「あしたの予定はキャンセルしろ」と関係者に伝えるなど元気な様子だったという。

 13日も容体は安定していたため、関係者はいったんは病院を離れたが、その日の夜になって容体が急変。血圧が下がり始め、血中酸素濃度が低下するなど病状が悪化し、14日未明に妻・将未さんに看取られ、亡くなったという。

 関係者によると、遺作となった映画「世の中にたえて桜のなかりせば」への思い入れは強く、映画「スターウォーズ」のような長期シリーズ化を検討していたというが、叶わぬ夢となってしまった。

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