「NO WAR」掲げた女性がロシア国営放送乱入 中村逸郎氏、ソ連崩壊に重ねる

ロシアがウクライナに侵攻(Negro Elkha/stock.adobe.com)
 14日、ロシアのテレビの生放送中、キャスターの背後で「戦争をやめて」などと書いた紙を掲げる女性(ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問のツイッターより、共同)
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 ロシア政治を専門とする筑波大の中村逸郎教授が15日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」に出演し、ロシア国営放送で14日夜(日本時間15日未明)、ニュース番組の生放送でスタッフが「NO WAR」と書かれた紙を持って乱入した騒動をソ連崩壊の前兆になぞらえた。

 女性スタッフは事前に自身の主張を録画したとみられる動画も公開していた。中村氏は生放送での騒動について「相当なインパクトがロシア全土に広がったと思っております」とコメント。女性単独の計画ではなく「局内に反プーチン勢力がいるのではないか」と分析した。

 ニュースを読んでいたのがロシアを代表するベテランキャスターで、阻止するようなそぶりを見せなかったこと、カメラマンも紙を持った女性をフレームから外すようなことをしなかったと指摘。画面は直後に別の映像に切り替わったが、スタジオ内で“排除”するような行動が取られなかったことに注目した。

 さらに中村氏は「ソ連邦崩壊の時に同じような場面に遭遇した」と語った。当時、中村氏はモスクワに留学中だったという。「国営放送局が反共産党勢力によって占拠されて、自由な報道を求めてメディアの人たちが立ち上がった時にこのような光景があったんですね」と振り返った。メディア人が行動を起こしたことを「ソ連邦崩壊の1つの過程」とし「今回の映像を見てますと、プーチン政権も終末を迎えてきてるかなと、重なってくる映像として理解しております」と持論を展開した。

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