櫻井よしこ氏VS橋下氏「櫻井さんは芯から中国嫌い」で大激論 「感情論でない」背後の中国脅威だ

 ジャーナリスト櫻井よしこ氏が13日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」に出演。ロシアのウクライナ侵攻を巡り、橋下徹弁護士と大論争に発展した。

 前半は主に橋下氏が「NATOがロシアと政治的妥結をはかる努力をすべき」と唱え、櫻井氏は「一番の脅威はロシアの後ろにいる中国。徹底的にプーチンを追い詰め、つぶしていくことに主眼を」「本当の脅威としての中国があることを、日本こそ忘れてはいけない」と述べた。

 一度は司会が激論を止めたが、中国が仲裁役になりうるかがテーマになると、再び激論となった。

 橋下氏は「経済制裁が効果的にきくかは、中国いかん」とし、櫻井氏の主張も正論だとしつつ、「犠牲を最小限にするには、中国を西側に引き込んでこないといけない」と指摘。「櫻井さんは芯からの中国嫌いですから、絶対中国にお願いするとかやりたくない気持ちは分かるが、中国嫌いだからでは、ウクライナも助けられない。政治は優先順位ですから、引き込むために努力、お願いはどこかで必要」と述べた。

 「中国嫌い」発言を、微動だにせず聞いていた櫻井氏は「橋下さんね、あなたはね、2つ、私の言ったことを読み違えている。それ訂正致しましょう」と切り出した。

 「まずウクライナに対して経済制裁だけでプーチンを追い詰めるということはわたしは言っていない」とし、西側諸国も「戦闘に役立つこともやっている」とした。

 橋下氏は「中途半端だ」とした。

 また櫻井氏は「私が中国が嫌いだからと。私嫌いとか好きとか感情論で、この話をしたことないつもりなんです。嫌いだからではなく、中国に頼んでも良いことはないと思うからです。中国とロシアは双子、習近平にとってもプーチンを全否定することは、自分の全否定につながる」と指摘した。

 「中国に仲介できないと思いますが」としたうえで、「なったとたん水面下で、ロシアの意向に沿った形で、国際社会の目をごまかしながら交渉していくだろう。その先にできる社会は、習近平やプーチンの価値観がどこかに色濃くにじんでいる社会になる。それを私たちは許すことはできないという意味で、中国に仲介の資格はない」と述べた。

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