日本テレビのグループ会社で４月１日に設立する「ＣｌａＮ　Ｅｎｔｅｒｔａｉｎｍｅｎｔ」の社長に就任する大井基行氏（２７）が２８日、同局で取材に応じた。「ＣｌａＮ－」の立ち上げで、日テレはＶＴｕｂｅｒなどのインフルエンサー事業を本格的に行う。

　大井氏は入社５年目。自ら事業を提案し、２０１８年から社内での新規事業として２人のメンバーでスタート。「新しい会社はＶＴｕｂｅｒの事業だけではなく、ユーチューバー、ティックトッカーなどのインフルエンサーと呼ばれるジャンルに特化したエンターテインメント事業として走りだしていけたら」と力を込めた。

　今後については、プロダクション事業とネットワーク事業の２本柱で展開する青写真を描く。また、日本テレビのグループ会社としてテレビとの関わりも強めていく。「日本テレビグループの会社である以上、テレビとは最大限連携していく。報道との連動も準備をしている段階。バラエティー番組へのゲスト出演や情報番組への出演、報道との連携も含めて幅広く展開していきたい」と話した。

　ＶＴｕｂｅｒとはＣＧアバターを使って活動するインフルエンサー、タレントのことで、若年層を中心に人気が拡大。同局ではＶＴｕｂｅｒ出演番組「プロジェクトＶ」を放送するなど、積極的に事業を展開している。