テレ朝・富川悠太アナ退社へ 「報ステ」は3月いっぱいで卒業

 テレビ朝日は25日、富川悠太アナウンサー(45)が退社すると発表した。同局は、退社は本人からの希望とし、6年にわたりメインキャスターを務めた「報道ステーション」は3月いっぱいで卒業となる。富川アナは昨年4月のコロナ感染騒動に自責の念を打ち明けつつも、退社後も報道の第一線として走り続けることを約束し、「捲土重来を期して、新しい現場へ誠実に挑んでまいります」と決意を新たにした。

 富川アナは、報道各社へのファクスのコメントの中で、まるで詩のような文面で番組、同局への感謝、報道への愛をつづった。

 「私はニュースの現場が大好きです。報道ステーションを、テレビ朝日を、その現場の全てを愛して生きてきたこと」

 入社から23年。事件、事故、災害、政治…国内外のありとあらゆる現場を取材。“移動距離ナンバーワン”フィールドリポーターとしての経験、手腕が評価され、16年に古舘伊知郎氏の後任としてメインキャスターに抜てき。その後は、甘いマスクで人気を博し、名実ともに看板アナへと駆け上がっていった。

 しかし、昨年4月。新型コロナウイルス感染が判明する約1週間前に高熱が出ていたにも関わらず、番組への出演を続けていたことが明らかに。その行動が波紋を呼び、約2カ月後に同番組へ復帰した際には、頭を下げ謝罪する事態となった。

 発表コメントでは、「コロナ感染で私をはじめ、番組への信頼を失わせてしまったこと、今でも責任を感じ後悔も拭えてはおりません」と自責の念を告白。それでも、「感謝と誇りを持って私はこれからもニュースの現場に立ちます」と報道の第一線として走り続けることを約束し、「捲土重来を期して、新しい現場へ誠実に挑んでまいります」と新天地での再起を誓った。

 4月からは、従来通り月~木曜日を大越健介キャスター(60)、小木逸平アナウンサー(47)、渡辺瑠海アナウンサー(24)の3人体制。金曜日はメインキャスターを徳永有美アナウンサー(46)が務め、板倉朋希アナウンサー(36)が加わることが発表された。

 ◆富川悠太(とみかわ・ゆうた)1976年9月3日生まれ、名古屋市出身。国立高を経て横浜国立大教育学部卒。99年、テレビ朝日入社。2000年、「スーパーJチャンネル」のミニコーナー「世にも明るいニュース」を担当。04年、「報道ステーション」の番組開始時からリポーターを務め、数多くの現場を取材。16年、古舘伊知郎の後任として「報道-」のメインキャスターに就任。身長175センチ。

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