鈴木明子氏 ロシアのフィギュアは選手が「使い捨てのような状態に」
元フィギュア女子日本代表の鈴木明子氏が18日、TBS・CBC系「ゴゴスマ~GoGo Smile」で、北京五輪フィギュア女子で優勝候補のカミラ・ワリエワが4位に沈んだことに「見ていることも辛い」とコメント。ロシアは次々と新しい選手が出てくることに「使い捨てのような状態になっていると感じている」とも語った。
番組ではジャンプをことごとく失敗し、4位に沈んだワリエワについて特集。ドーピング問題の渦中におり、精神的にも不安定な中での苦しい五輪となった。
これに鈴木氏は、現場の空気について「ワリエワ選手がここまでミスをするのは、この大会だけでなく今シーズンの中で見たことがない」と話し「あそこまでミスが続くことが初めて見る光景で、私も解説をしていて見ていることも辛いし、状況を受け止めることすら難しく、非常に困惑しました」と正直な気持ちを吐露した。
そんな重圧を抱え、ミスはあれども滑りきったワリエワへ、エテリ・トゥトベリーゼコーチは「なんで戦うことをやめたの?」と叱責するような言葉をかけたことが報じられている。
鈴木氏は、トゥトベリーゼコーチについて「有名なコーチで、今のフィギュアスケートの次から次へと選手を輩出しているチームのコーチ」と説明。「でも一方で、選手が長く続かない、数シーズンで次の時には違った子が、同じ門下生からチャンピオンになっている現状があります」とも語った。
そのため「今一番優秀な子に対して一番力が注がれて、(選手が)使い捨てのような状態になっているのが、外から見ていて感じていることです」との思いも語っていた。