渡辺明二冠「続けてストレート負けしておいて」王将戦に長文で率直思い

 将棋の渡辺明二冠が13日、ツイッターを更新。ストレート負けを喫した藤井聡太五冠との王将戦について長文でシリーズ全体を振り返った。文面の中には「申し訳ない」「悔しい」「力不足」という言葉があり、ストレート負けのショックがありありとうかがえた。

 渡辺二冠は「シリーズ全体の振り返りです。長くなったので貼り付けにしました」として、長文を添付。そこには「棋聖戦に続いてストレートで負けたことについては開催地をはじめ多方面に申し訳ないという気持ちです」と、予定されていた5局目以降の開催地に行けなかったことをまず詫びた。

 「今年度、棋聖戦と合わせて7つ負けた内、早い段階でダメにした2局はともかく、残り5局は中盤以降の競り合いで1つも勝てていないので、どうにもならなかったな、と」と冷静に分析。

 「続けてストレート負けをしておいて『今回、得たことを次に』なんて言うのは申し訳ないのですが、勝負を続ける限りはそれしかないので」ともつづり、最後には「藤井聡太竜王、五冠というすごい存在がいても、対戦相手が強くないと面白くないので、その責任を果たせなかったのは悔しいし力不足を残念に思います」と率直につづった。

 この文章は反響を呼び、投稿したツイートには1・3万件のいいね!がつき、260件を超えるコメントが寄せられた(14日正午現在)。その中には、おやじギャグで有名な豊川孝弘七段も「僭越ながら名人!アンタが大将大勝!」とエール。将棋ファンで有名なサバンナの高橋茂雄もツイッターで「なんという思いなのか、、、全てを盤の上で真剣勝負でぶつけ合って戦う棋士のすごさに胸打たれます。渡辺明名人の逆襲が絶対に見たいと思います!」と投稿だ。

 他にも「”いいね”や”リツイート”の数で、渡辺名人が如何に愛されているかが分かりますね」「渡辺名人…かっこいいです。率直な想いがとても伝わります」「先生のお言葉、何かとても刺さります。渡辺名人、これからも応援します」「秘めておきたいだろう胸の内を一部でも公表頂き本当にありがとうございます。そしてお疲れ様でございました。全身全霊を尽くした結果なのですから先生はどなたにも詫びることはございません」など、励ましと今後も応援するというエールが数多く寄せられていた。

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