元カーリング日本代表の市川美余さん（３２）が１２日、深夜に及んだ、北京五輪のカーリング女子中継番組と、直後の五輪ハイライト番組で解説を行った。日本代表ロコ・ソラーレは１２日は、昼間にデンマークに、夜にＲＯＣと対戦し、いずれも大劣勢を一挙３点で跳ね返す劇的勝利を挙げた。

　ＲＯＣ戦に勝利後、スタジオの市川さんも、目を潤ませながら「（勝利後）選手に涙もありましたけど、苦しい戦いでしたね。今まで以上に氷が難しかったんじゃないかなと。最初滑るところから滑らなくなったり、すごく変化が大きい中、ほんとよく耐えたなと思います」と評した。

　「分かりやすい美女解説」と人気の市川さんは、６－８で迎えた最終第１０エンドに一挙３点を獲得し逆転勝利したデンマーク戦は、セカンド鈴木夕湖のショットをポイントにあげた。

　「追いつくには２点、逆転に３点」の最終エンド、相手の石がナンバーワン、ツー、スリーと縦に並んだ間に差し込む形で、ナンバー１をとりにいったショットをあげ「相手にいかに出されないかを考えたときに、前にも後ろにも相手の石がある中で、そこにぴったりつけると、相手も出しづらい。後に相手のミスを誘う起点」と解説した。

　またＲＯＣ戦も、２－５から３点を挙げた第７エンドは、サード吉田知那美が、前方にあったガード石などを連動させて相手のナンバー１を押し出したショットを挙げた。「出すだけでも素晴らしいのですが、２つのガードの裏に隠れた２つが、ナンバーワン、ナンバーツーとなり、２点パターンを作った」と解説した。

　市川さんはインスタグラムで連日、多彩なメンバーでテレビ解説を行っている様子を伝えている。