最年少五冠の藤井聡太王将 現時点は「森林限界の手前」将棋を富士山たとえ

王将戦を制し一夜明け会見で5冠を表す風船ケーキを持って笑顔の藤井聡太新王将=パレスホテル立川(撮影・三好信也)
王将戦を制し一夜明け会見で5冠を表す風船ケーキを持って笑顔の藤井聡太新王将=パレスホテル立川(撮影・三好信也)
王将戦を制し一夜明けの会見で5冠を表す風船ケーキを持つ藤井聡太新王将=パレスホテル立川(撮影・三好信也)
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 将棋の藤井聡太王将(19=竜王・王位・叡王・棋聖との五冠)が第71期王将戦七番勝負に4連勝し王将を奪取、最年少五冠を達成して一夜明けた13日、東京都立川市内で会見を行った。

 宿泊ホテルから見える富士山。頂点を目指すところとすると今は何合目か問われると、「将棋というのはとても奥が深いゲームで、…どこが頂上なのか全く見えないわけなので、そうですね…」と長考。「森林限界の手前というか、まだまだやっぱり上の方には行けていないのかなと思います」と独特な表現で語った。森林限界とは環境条件の変化で森林の生育が不可能になる限界のこと。

 一夜明けて「改めて王将獲得の喜びを、実感を持って感じるところはあります」と喜びを語った。A級昇級がかかる3月9日の順位戦まで対局がないがリフレッシュなどはせず、「これまでと大きく違うことをするわけではなくて、今まで取り組んできたことを引き続きやって、何か成果が出せればと思っています」と明かした。

 連日ニュースをにぎわせている北京冬季五輪について、「あまり観戦はしていないですけどスポーツ選手や各分野でのトップの方の活躍は、自分にとっても刺激を受けることは多いです」と語った。

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