吉村知事 濃厚接触者隔離「5日が適切。7日でも長い」 データ示し「100%完全はない」

 大阪府の吉村洋文知事が28日、読売テレビ「かんさい情報ネットten.」にリモート出演。新型コロナウイルスの濃厚接触者の隔離期間について、潜伏期間が3日間程度とされるオミクロン株の特性や社会インフラの低下などを考え、「5日間が適切だと思う」と述べた。吉村氏はこれまでも5日間の隔離期間を提言してきた。大阪府ではまん延防止等重点措置が適用されているが、国に対し「オミクロン株の特徴に合わせた基本的対処方針にすべき」と改定を求めた。

 大阪府ではこの日、過去最多の10013人の感染が判明。5人の死亡が確認され、治療中の重症者は47人となった。

 濃厚接触者の隔離期間について、政府は現在の10日間から7日間に短縮検討しているが、「医療機関や保健所など社会インフラの機能が低下している。これがオミクロン株特有の問題にもなっている」と指摘し、「僕の持論は5日。7日間でも長いと思ってます」と語った。

 大阪の3つの保健所での調査では「濃厚接触者のうち、発症する人の中で97%が5日(まで)で発症」といい、国立感染研究所のデータでも潜伏期間がおよそ3日、発症する人は5日間で84%とのデータを示した上で「100%完全なことを考えていくと、この(隔離)期間が延びていくだけ。社会機能をどう維持していくのか、100%完璧はありませんから、オミクロン株ではどっちのリスクが少ないか、考えて判断しなければならない」と“5日間が適切”とする理由を述べた。

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