19歳女子大学生出頭 大学入学共通テスト流出問題 スマホ「上着の袖に隠して撮影」

 大学入学共通テストの試験中に世界史Bの出題内容を写した画像が外部流出した問題で、大学1年の女子学生(19)=大阪府在住=が27日、家族と共に香川県警に出頭した。「スマートフォンを上着の袖に隠して撮影した」と話している。警視庁は捜査員を現地に派遣して、偽計業務妨害容疑で事情を聴く方針。問題流出は都内の会社が運営する家庭教師紹介サイトでの生徒と講師の“出会い”が発端となった疑いがある。

 出頭した女子学生がその手口を明かした。「スマートフォンを上着の袖に隠して撮影した」。流出させたのは世界史Bだけといい「ばれたらまずいと思い、他の科目はやらなかった」という。「1人でやった。自信がなかった」「成績が上がらず魔が差した」といった趣旨の話もしている。都内の大学に入学するため大阪府内の試験会場で受験に臨み、大胆な行為に及んでいたという。

 女子学生は四国に住む母親と相談し、警察に「これから行く」と電話で連絡した後、母親、祖母と共に27日午前に香川県警の警察署に出頭した。15日の世界史Bの試験時間中に問題用紙を撮影、家庭教師紹介サイトを通じて知り合った東大生2人にインターネット電話アプリ「スカイプ」で画像を送り、解答を受け取った疑いが持たれている。

 東大生は解答の送信後、実際に当日の共通テストで出題された問題だと気付き、不審に思って文部科学省に通報した。

 昨年12月、「高校2年の17歳女子生徒」を自称する人物が紹介サイトに登録。東大生2人を含む少なくとも4人に解答を事前に依頼し、「大問一つ解けるごとにまとめて送ってもらえたら」などと方法を指示した。

 警視庁が当日の受験者を調べると、「女子生徒」と同姓同名はなかった。女子学生が偽名を使ったとみられる。別の紹介サイトでも同様に家庭教師を募る投稿があり、関連を慎重に調べる。

 センターによると、15日は共通テスト1日目で、世界史Bを含む「地理歴史、公民」は午前9時半から11時40分にあった。

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