菅義偉前首相 “二階氏外し”否定 「好きなようにやったらいいと言われた」

 菅義偉前首相が25日、読売テレビ「ウェークアップ」で野村修也キャスターのインタビューを受け、1年あまりの首相生活を振り返った。

 自民党総裁続投に意欲を示していた菅氏が9月3日に急きょ、総裁選不出馬を表明した理由について、改めて「新型コロナウイルスを収束させることができなかった。緊急事態宣言がつづいたことが全てです」と語った。

 退陣表明前日まで再選を目指していたとされ「当然、再選を考えていたことも事実」と話した。それでも「それよりコロナ対策を優先したかった。9月12日に緊急事態宣言をどうするかと期限を設定した。そこで宣言を延長するようだったら、総裁選が行われたら私はやるべきではない。コロナ対策に専念すべきと思った」とコロナ対策への揺るぎない責任感を強調した。

 ギリギリまで総裁選出馬と衆院解散の流れについてシミュレーションをしたとした菅氏。その中で、解散をにらみ党役員人事で二階敏博幹事長の交代を含む党人事と内閣改造を検討したとも報じられた。二階幹事長“外し”を判断したかと問われると「そうではない」と否定。「いろんなシミュレーションをやってますから、そういう中で二階幹事長が『好きなようにやったらいい。悔いのないように』と言われた。非常に懐が深く温かい方ですから」と二階氏が党人事に前向きな姿勢だったとした。

 官邸にいた9年間を振り返り「官邸の中でやりたい仕事は官房長官の時に自分なりに判断した。やるべきことについて1年間という短い期間だったが総理大臣としてできたのではないか」と手応えも。一方でやり残したことに北朝鮮による拉致問題を挙げ「ご家族の方も高齢になられるわけで、交渉を解決することができなかったのは申し訳ない。できる限りのことはやらせてもらいましたが結果論ですから」と悔しそうな表情をみせていた。

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