松井大阪市長「どう考えてもニーズは現金」 現金一括給付「ダメならハッキリ言って」

 松井一郎氏
 大阪市役所で記者団の取材に応じる松井一郎市長=8日午後
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 大阪市・松井一郎市長が8日、囲み会見を行い、政府が経済政策として行う18歳以下への10万円相当給付について、全額現金で一括給付するという自身の意向について「ダメならダメとはっきり言ってもらわないと準備できない」と不快感をあらわにし、「ちょっと地方の一市長がいろいろ言うのが腹立ってんのかねー、霞ヶ関の方で」と政府の対応をチクリと批判した。

 政府は7日、「クーポンが基本だが、自治体の実情に応じて現金給付も可能」としていたが、8日には一転、「現金5万円とクーポン券の支給は目的が異なる別事業で同時支給は想定外」とした。

 児童手当の支給対象者については12月27日に現金10万円を一括で給付するとの考えを7日に示していた松井市長は「何とか今週中に答えをほしい、それだけよ、僕言ってるのは」と国の対応にいらだちも。

 そして「『現金認めない』って言うなら、はっきり言ってもらいたいのよ。ダメならダメ、ってはっきり言ってもらわないと準備できないじゃない」「はっきりしてくれ、ダメか」と迫った。

 大阪市では現金一括給付の場合、市の財源から立て替えるつもりだったが、「内閣府」から「趣旨が違う」として財源措置をしない可能性が示されたという。松井市長は「(現金とクーポン)趣旨違うかね?クーポンより現金の方が幅広く使えるじゃない」と疑問を投げかけた。

 さらには、政府が言う「自治体の実情に応じて」の「実情」が、大災害などの条件を示されており、原則クーポン&原則現金一括給付認めない--と受け取れる内容であることも明かし、「この(給付の)お金も岸田総理のポケットマネーではなく、国民のお金ですよ。そもそも10万円の給付自体も、違うんじゃない?という懐疑的な人もいる。でもやると決まってるならね、よりニーズに合う形にしてあげようよ、というのが僕の考え。どう考えてもニーズは現金だし、決まったら1日も早く(給付を)、だし」と話した。

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