八代弁護士、IOCは「アスリートの人権より興行が大事の疑念」WTAは中国開催中止決定

 弁護士の八代英輝氏が2日、TBS系「ひるおび!」で、女子テニス協会(WTA)が中国開催の大会を中止すると発表したことに言及。WTAの決断を評価する一方、彭帥とテレビ電話で対面したという国際オリンピック委員会(IOC)側へ「アスリートの人権より北京五輪、興行の方が大事なんだと」とコメントした。

 番組ではこの日、WTAが中国で開催する予定の9試合すべてを中止すると発表した問題を取り上げた。WTAのスティーブ・サイモンCEOは彭帥の安全に「重大な疑念を抱いている」などのコメントを発表している。

 その一方で、IOCのバッハ会長は先月、彭帥とのテレビ電話の様子を公開。来年には一緒に食事をする約束をとりつけたなどと発信している。

 これに八代弁護士は「アスリートの人権であったり、生命であったり、安全性といった面よりも、北京五輪、興行の方が大事なんだと、中国とズブズブなんだという疑念が改めて抱かれる」とIOCの姿勢を疑問視。

 一方のWTA側についても、「本来人権に感心が強い団体であれば、ウイグルの問題、チベットの問題に対して興味を示してもよかったはずだと思う。ただこれは政治の問題で、ビジネスとしてはウィンウィンを続けたかった(と思う)」ともコメントし「ただアスリートの安全、人権になると黙っていられないとなったんだと思う」とも語った。

 そして「WTAは方針転換したように見えますし、転換するには非常にいいタイミングで転換したと思う」とWTAの姿勢を評価していた。

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