サックス奏者・平原まことさん死去 次女の平原綾香「私の歌のルーツ」
日本を代表するサックス奏者、平原まこと(本名・平原智=ひらはら・まこと)さんが26日午前1時40分、胃がんのため死去した。69歳だった。次女で歌手平原綾香(37)が同日夜に公式サイト、SNSで公表した。葬儀・告別式は家族だけで行い、後日、メモリアルコンサートを開催する意向だという。
綾香は「マルチサックスプレイヤー 平原まことは2021年11月26日(金)午前1:40 旅立ちました。胃癌でした。いろんなたくさんの山をなんとか乗り越え、闘病を続けていました。再来年の50周年を目標にしていました」と、愛する父の画像を添えて報告。
「父は、私にとってサックスの師匠であり私の歌のルーツであり、最愛で、最高の父でした。父が表現してきた音楽の真髄に手を伸ばし、たくさん勉強し いつか掴み取りたいと思います。そして、いつか、平原まことのような音楽家になります」と敬意を表し、決意表明した。
戦前、ジャズトランぺッターとして名をはせた平原勉氏を父に持つ平原さんは8種類以上の楽器を吹きこなし、クラシックからジャズ、ロックまでジャンルを問わず演奏する名プレイヤーとして多方面で活躍。フランクシナトラ、ナタリーコールら、外国アーティストのコンサートにも参加し、服部克久率いる、東京ポップスオーケストラでカーネギーホール出演、宮川泰と名匠「宮川組」でシカゴ公演など数多くのコンサートで成功を収めた。
また、さだまさしや、玉置浩二、谷村新司らのコンサートにサポートメンバーとして、また蜷川幸雄演出の「三文オペラ」や、三谷幸喜の「オケピ」などにもミュージシャンとして参加。2001年前期のNHK朝の連続ドラマ「ちゅらさん」ではクラリネット、サックス、フルートの演奏を担当した。