熊田曜子 涙の証言「ぶっ殺すぞ」怒号やたたくような音声データ公開 検察側証人で出廷

 妻でタレントの熊田曜子(39)に暴力をふるったなどとして暴行罪に問われた会社経営者の夫(38)の第2回公判が9日、東京地裁で開かれた。検察側証人として熊田が出廷した。

 事件は5月18日。同17日に熊田がママ友の子供を預かっていいかと尋ねたところ、夫は激怒して外出。18日未明に酔って帰宅し、熊田のでんぶを蹴り、平手で顔面をたたいたとして罪に問われているが、10月15日の初公判で夫は「(暴力は)一切ない」と否認した。

 この日の法廷にはついたてがもうけられ、夫側と傍聴席から熊田の姿は伺えず。事件当日に熊田が録音したという音声データが証拠として提出され、夫が「ぶっ殺すぞ」と怒鳴る音声が公開された。何かをたたくような音声も含まれており、熊田は「(平手打ちを受け)脳が揺れるくらいの痛みを感じた」と証言した。

 ママ友から子供を預かる依頼を受ける前に夫が「18日午前に話をしたい」と持ちかけ、熊田も承諾した事も明らかに。

 弁護側が話し合いの内容について質問すると、熊田は「何の話かは聞いていない」としたうえで「夫が、私が他の男性と会っているという事を気にしていたので、その事だと思いました」と述べた。「浮気を疑ったこともあるかもしれないが、その都度話し合って納得してもらっていた」と語った。

 被害届を出した経緯について「3人の子供の父親なので、私さえ我慢すればいいのだと思ったけど、このままでは子供達の母親もいなくなってしまうので、被害届を出そうと思った」と涙声で語った。時折メモを取るなどして裁判に臨んだ夫も、熊田の涙声が響いた場面ではメモする手が止まっていた。

 この日の公判は、11枚の傍聴券を求めて、倍率28倍となる306人が並んだ。次回公判は17日に被告人質問が行われる。

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