朝日奈央 補欠の心得 仕事月イチから2020年バラエティー女王へ!躍進の裏で意外な境地

 
 
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 タレントの朝日奈央(27)が、今年もバラエティー番組を“無双”している。キュートなルックスにもかかわらず、NGなしを公言。急なムチャぶりにも対応するガッツが重宝され、今やテレビで見ない日はない。コロナ禍で出演人数を減らすなど、バラエティーの形も様変わり。ひな壇のポジションを巡る“バラエティー戦国時代”に「端の方で盛り上げるぐらいがちょうどいい。自分は“補欠”みたいな」と説明する、朝日のキャラクターに迫った。

 2018~19年頃にタレントとして頭角を現し、昨年はバラエティー出演回数女性部門で1位を記録。1日に何本も収録をハシゴするなど現在も多忙を極める朝日だが、6年前のスケジュールは真っ白だった。

 「アイドリング!!!解散後は月に1回仕事があるかどうかでした。焦っていた時期もあるけど『いつかたくさん出られるだろうから、今のうちにいっぱい休んでおこう』って変に前向きでした」

 ももいろクローバーZの百田夏菜子、女優の松岡茉優、歌手の家入レオが朝日の“本気スイッチ”を押した。3人は朝日とは高校の芸能コースの同級生。当時から活躍していた百田、松岡、家入が出演したフジテレビ系「ボクらの時代」(15年5月放送回)を見たことが転機となった。

 「3人が『ボクらの時代』に出た時に私の話をしてくれたんですよ。写真がテレビに映ってすごいうれしかったけど、私はそっち側にいないなと。(放送当日は)何もお仕事もなく、家でボーッとテレビを見るだけだった。皆も出ているからもっと頑張らないといけないと思った」

 同級生がいつの間にか“遠い存在”に。劣等感をバネにアイドルとは違うフィールドに踏み込み、バラエティー常連となった現在を「みんなに近づけた」と笑う。「今テレビに出るようになって夏菜子、茉優も喜んでくれている。友達のラジオ番組に呼ばれるとか一緒にお仕事できてうれしい。友達からパワーもらいまくりです!」と元気の源を明かす。

 フワちゃん、指原莉乃、滝沢カレン、池田美優(みちょぱ)、ファーストサマーウイカ-。強烈な個性を持つタレントがバラエティーを舞台に日々しのぎを削っているが、「負けたくないという思いはあまりない。ライバルはいない」と即答する。

 「フィーチャーされるのがすごい苦手。私はバラエティーにいても端の方でみんなを盛り上げるぐらいがちょうど良い。一人で面白くできる方の近くで一緒に『よいしょ~!』とやれたらいい。目立てば目立つほどいいのが芸能人だけど、それが自分の強みと言うか」

 バラエティーの立ち位置にはこだわりがある。オファーが舞い込む理由を「言い方が悪いと、私は都合良いタレントだと思う。呼べば来ると言うか…。例えばみちょぱちゃんが呼ばれて、スケジュールパンパンだったら、じゃあ朝日いきましょうみたいな。自分は“補欠”みたいな立ち位置」と、独特な感性で分析した。

 テレビに出まくっているものの「めちゃめちゃ日本人」という性格は変わらず、現在も収録前は緊張。そんな時は海外ドラマを見るのがルーティンで「会話に入るところは入るガツガツさが欲しいなと思った時に、海外ドラマを見て『自分はアメリカンガール!』と自分に言い聞かせる」作業をする。

 8月にテレビ朝日系「ロンドンハーツ」で放送された「友達になりたくない女」のランキングで、10人中10位にランクイン。放送後には「裏表なさそうで確かに友達になりたいな」「いたいた、こーゆー友達!という感じ。とても身近」とツイートされたように、好感度に定評がある。

 テレビでは「親しみやすさ」を意識。バラエティー出演当初は「自分を出していかないといけないと思って、ストーリーを盛って変な空気にさせたり、言葉遣いをあえて悪くしてみたり…」とうまくいかないことが多かった。失敗を経て、自分の良さを「芸能人ぽさがないこと」と理解。「頑張って背伸びするのではなく、素の等身大の自分でいよう」と現在のキャラに落ちついた。

 取材終了…のタイミングで「悩みがあって」と言い出した。

 「アイドルの時、天然おバカみたいな感じでいじられていたんですよ。最近、ふと出ちゃう発言を『はい~計算しました!やったでしょ』と芸人さんに言われちゃうのが恥ずかしくて。やっていませんよ!」

 共演者がいじりたくなる愛されキャラ。悪目立ちしないのになぜか記憶に残る天性のキャラクターで、今日もお茶の間にひと笑いを咲かせていく。

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