吉村知事 若者のワクチン促進へ特典制度導入「特典は民間からの寄付で税は投入せず」

 大阪府の吉村洋文知事が5日、大阪府庁で会見。新型コロナウイルスのワクチン接種を20、30代に勧めるために、接種完了者に対するインセンティブ制度を開始すると明かした。

 吉村知事は「府のワクチン接種のアカウントで若い世代へ呼びかけをしていく。その中で具体的な政策として、ワクチン接種のインセンティブの制度を開始する。20代、30代で11月末までにワクチンを受けた方に抽選での特典制度を導入する」と説明。「インセンティブの中身はすべて民間からの寄付でまかなう。税を投入することなく行う」と協力企業に感謝した。

 11月末までにワクチンを2回接種済みの20代、30代の大阪府在住者のうち、府の公式ツイッターをフォローした上でキャンペーン用ツイートをリツイートした人を対象に抽選を行うという。現時点で特典は商品券、クーポン券、ペア宿泊チケット、ポータブル電源、電動自転車など総額1500万円分を確保し、1000人以上が当選するといい、吉村知事は「総額1700万円以上を目指す」とした。

 ワクチン接種の啓発として、大阪府松原市出身のflumpool・山村隆太がメッセージ動画を発信する。吉村知事は「ワクチンを打つか打たないかは自由だが、我々としてはワクチンを広げていきたい。20代、30代も重症化することはあるし、後遺症の問題もある。自分を守る観点からも接種してもらいたいし、他人を守るということでも効果がある。感染が広がれば社会を抑えることになってしまう」と呼びかけた。

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