藤井聡太王位（棋聖との二冠＝１９）に豊島将之竜王（叡王との二冠＝３１）が挑む第６２期王位戦７番勝負の第５局１日目が２４日、徳島市の「渭水苑」で指され、後手の豊島竜王が４６手目を封じて１日目を終えた。藤井王位は現在３勝１敗で、王位初防衛に王手をかけた一戦となっている。

　同じく豊島竜王と戦っている叡王戦も含め３局続けての相掛かり。２２日の同戦第４局では最年少三冠へあと１勝としながら序盤から押し切られ完敗。中１日での対局は、藤井王位は２時間１分、豊島竜王は１時間５３分の大長考を挟むスローペースな展開で、決戦の前に封じ手となった。

　勝負メシには、藤井王位が「天ぷらうどん」をチョイス。隣県・香川の名産・讃岐うどんを使用したかけうどんに舌鼓を打った。豊島竜王は「松花堂弁当」を注文した。２日目は２５日午前９時に始まる。