山崎育三郎、朝ドラ「エール」では誰もいない甲子園で歌唱 近江アナは涙

 2年ぶりに開催される第103回全国高校野球選手権大会の開会式で、歌手で俳優の山崎育三郎(35)が大会歌「栄冠は君に輝く」を独唱した。

 49の代表校が整列する前に立ち、一礼して歌い始めた山崎。アカペラでフルコーラスで力強く丁寧に歌いきった。山崎は2020年のNHK連続テレビ小説「エール」に出演。作中で「栄冠は君に輝く」を歌うシーンもあった。この日の熱唱は目の前に並ぶ球児たちへの、まさに“エール”となった。

 山崎が「エール」で同曲を熱唱したのは昨年10月30日放送。山崎演じる久志は、戦後、やさぐれた生活を送っていたが、裕一(窪田正孝)からの熱い説得を受け、「栄冠は-」の楽譜をいったんは受け取るが「こんな希望にあふれた歌は歌えない」と断ってしまう。

 そんな久志を裕一は甲子園に連れ出し「僕たちも未来ある若者に一緒にエールを送ろうよ」「君なら歌える」「お前じゃなきゃダメなんだ」と涙ながらに訴え、久志はグラウンドで1人、「栄冠は-」を歌い上げる。

 山崎はこの放送の直後の「あさイチ」に生出演。夏の全国高校野球大会が中止と決まった直後の撮影だったことを明かし「役を超えたいろんなものを感じて、甲子園球児の思いを感じ、みんなにエールをと…」と球児の思いを背負って歌ったと述べている。当時の近江友里恵アナは、この山崎の歌唱に涙を流していた。

 また山崎も8日のインスタグラムに久志がマウンドにたたずむ姿をアップ。「甲子園球児達、そしてコロナ禍で戦う全ての方へ、想いを込めて歌を届けます」とつづっていた。

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