古賀茂明氏「政権を批判しても牢屋には入れられない。いじめられますけど」

「パンケーキを毒見する」の初日あいさつを行った(左から)内山雄人監督、前川喜平氏、古賀茂明氏、河村光庸プロデューサー=新宿
「パンケーキを毒見する」の初日あいさつを行った(左から)内山雄人監督、前川喜平氏、古賀茂明氏、河村光庸プロデューサー=新宿
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 元経済産業省官僚の古賀茂明氏が30日、元文部科学事務次官の前川喜平氏らと、都内で行われた映画「パンケーキを毒見する」の公開初日舞台あいさつに登場した。

 コロナ禍の中、政権の舵取りを任せられた菅義偉首相の素顔をシニカルな視点であぶり出した“政治バラエティー”と称したドキュメンタリー作品。

 企画段階から作品に参加した古賀氏は、首相在任約10カ月を経た菅氏の人物像を問われ「1回、官房長官時代の菅さんとじっくりお話をしたことがあるが、ほんとにしゃべらない。相手にしゃべらせて、そうですね、そうですね、ああ、そうですかと。本心を見せない。それが令和おじさんとか、パンケーキとか優しそうなおじさんというイメージで、全然違う」と指摘。

 「頑固で攻撃的、改革する自分に酔うナルシスト」と自著にも書いたという一節を用いて表現し、「そういうイメージを抱いていただけたらなと」と話した。

 感情を見せることなく会見場を仕切っていた官房長官時代とは違い、コロナ対応をめぐっては囲み取材などで攻撃的な姿を見せるなど表情が出てきた菅氏。「攻撃的だけど、形の上で謝るのは増えてますね。以前は全く間違いを認めない。これは安倍さんとほとんど同じ。国民はバカだから忘れると思ってる。10月、11月になりゃ、選挙の頃には忘れるだろうと思ってる。だから一番大事なことは忘れないこと」と強調した。

 テレビのコメンテーター時代に安倍前首相を厳しく批判するなど行動してきた古賀氏は「政権を批判しても、牢屋には入れられない。いじめられますけど」と自虐気味に語り、会場の笑いを誘っていた。

 同作は、日本アカデミー賞作品賞に輝いた「新聞記者」などの社会派作品を手掛けた河村光庸氏がプロデューサー、内山雄人氏が監督を務めている。

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