俳優の豊川悦司（５９）が２７日、都内で行われた主演映画「子供はわかってあげない」（８月２０日公開）完成披露上映会に、共演の上白石萌歌（２１）、細田佳央太（１９）、千葉雄大（３２）らと出席した。

　数々のマンガ大賞で話題を呼んだ田島列島氏の同名コミックが原作。マイペースな水泳部の高校２年生・美波（上白石）とちょっと変わった書道部員・もじくん（細田）がひと夏の冒険に出る青春物語。２年前に撮影され、昨年公開が延期されていた。

　豊川は美波の実父役で、上白石と一緒に泳ぐシーンに「恥ずかしかった、理想だよね、父親にとっては。普通はお父さんはしてもらえないですからね、娘とホースで水をかけあって。夢のような時間を過ごさせていただきました」と同年代の娘を持つ父親として感慨深げ。上白石は「豊川さんのブーメラン水着にも注目してください」とおちゃめに話した。

　作品の内容にちなみ、ひと夏の大冒険を問われると豊川は「役者になるため、２０万円くらいためて、大学をやめて東京に出てきた。でも夏前にお金切れちゃって、１カ月くらい暑かったけどなんとか過ごしました。知り合いのアパートの前で何時間も座って待ったり、公園の水道を飲んだり。１週間くらいしたら、お金ないのが普通になって、自信がついて秋まで一文無しで過ごしました」と苦労エピソードを明かした。