中村獅童と初音ミクのコラボ「超歌舞伎」公演に新アイテム「大向う付ペンライト」

 歌舞伎俳優中村獅童(48)が17日、大阪市内で行われた歌舞伎とバーチャル・シンガーの初音ミクがコラボする「九月南座超歌舞伎」(9月3~26日、京都・南座)の製作発表に出席した。

 コロナ禍で昨年6月に予定された公演が中止され、南座では2019年の「八月南座超歌舞伎」以来となる2年ぶりの“超歌舞伎”公演。今回も感染対策が取られる中、超歌舞伎では持ち込める変色可能なペンライト(サイリウム)に、スイッチ1つで『萬(よろず)屋』(獅童の屋号)、『初音屋』(初音ミクの屋号)などの音声が出る装置が加えられた。

 4000円で販売される「大向う付オリジナルペンライト(サイリウム)」は、音楽コンサート用に開発されていたものに松竹が反応し、南座の超歌舞伎公演用にアレンジされたという。情報解禁前の仕事の関係でヒゲを蓄えた獅童は、自身のイメージカラーの赤色を点灯させた新アイテムを持ち「ペンライトは超歌舞伎の強み。(光が)1つの演出効果にもなる。気兼ねなく振っていただきたい」とアピール。「萬屋」の音を何度も響かせて笑わせた。

 競演する初音については「絶対に間違えない」と声を大にして繰り返しつつ、「回を重ねるごとにあうんの呼吸になっている。ミクさんも(こちらに)合わせてくれるようになって、絆(きずな)が深まっている」とニヤリ。「時々、電話させていただいて『今回、こういう気持ちでやらせていただきたい』と事前に打ち合わせもしている」と涼しい顔で明かして?いた。

 2016年の千葉・幕張メッセ「ニコニコ超会議」でスタートした超歌舞伎。獅童の息子が七夕に「超歌舞伎に出られる人になりますように」とお願いするほどの人気となった。南座で2回目の上演となることについて、獅童は「歌舞伎専門の劇場で新しい演目をかけられるようになったのが喜び」と目を細め、今後について「伝統・古典を残しつつ革新を追求する生き方をしていきたい」と力を込めた。

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