感染治療学専門家 濃厚接触者五輪出場可能に「危うい方法、かなりのギャンブル」

 神戸大大学院医学研究科の岩田健太郎教授(感染治療学)が16日、読売テレビ・日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」にリモート出演。東京五輪・パラリンピックで新型コロナウイルスの陽性者が出た場合、濃厚接触者と認定されても出場可能とされることについて、コメントした。

 政府・組織委員会は、選手が濃厚接触者となった場合、試合開始6時間前を目安にPCR検査を実施し、陰性が確認されれば出場を認める方針。

 岩田氏はこの判断について、「(試合)6時間前に陰性であれば、競技の期間に万が一ウイルス感染があったとしても、そんなにウイルスを大量に出すことはないだろうと」判断したと推察。

 その上で、「ただし、非常に危うい方法。仮に(コンタクトスポーツである)柔道をやった場合、試合後のPCR検査で陽性になった時、競技中にどれぐらいウイルスが排出されていたかは、なかなか理解が難しい。相手の選手や審判に対する説明責任を果たさなきゃいけないので、これはかなり強いギャンブル。僕だったらこういう方法はとらないですね」と述べた。

 今回、来日した選手1人が陽性と判明したが、プライバシーに配慮し、国名を公表していないことについては「個人、1人レベルで出た時は隔離されているので、公衆衛生上の脅威はない。ただ、(選手村で)バブルに入った後、複数の感染者が出た場合=アウトブレイク、になると公表の義務がある。個人のプライバシーは守りつつ、起こったことは公表する必要がある」とした。

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