ロッキンジャパン、開催1カ月前で無念の中止を発表 茨城県医師会から要望書

 「ROCK IN JAPAN FESTIVAL2021」主催者は7日、今年の開催中止を発表した。同イベントは8月7、8、9、14、15日に、茨城県の国営ひたち海浜公園で開催予定だった。

 総合プロデューサーの渋谷陽一氏は、公式サイトで「『ロック・イン・ジャパン・フェスティバル2021』の開催を中止いたします」との文書を発表。2日に茨城県医師会の代表者がフェス主催者の茨城放送を訪れ、要望書を手渡したといい、そこにはコロナ禍でのフェス開催への懸念と危機感が記され、2つの要請が出されたという。

 1つは「感染拡大状況に応じて開催の中止または延期を検討すること」だったという。すでに開催1カ月前となり、今中止しても「億以上の支出」になると説明。日に日に支出は多くなることもあげ「これ以上判断を先に延ばすのは余りにリスクが大きすぎます」と、判断が迫られたことを明かしている。また「感染拡大状況」についても解釈があいまいで主催者側では「対応ができない」とも訴えた。

 2つめは「仮に開催する場合であっても、更なる入場制限措置等を講ずるとともに、観客の会場外での行動を含む感染防止対策に万全を期すこと」だったと説明。すでにチケットは販売され、日によってはソールドアウトとなっていることから「この段階での新たな入場制限は不可能」とも記し、観客の会場外での行動に対しても感染対策を行う事は「不可能」とした。

 渋谷氏は感染状況の拡大の解釈や、観客の会場外での行動をチェックするなどのことに「医師会からの要請に十全に応えることは今の私たちにはできません」とし「残念ですが中止意外の選択肢はありませんでした」と無念の思いを明かしている。

 渋谷氏は、今年はたくさんの夏フェスが計画されていることから「全ての成功を祈っています。ですから、私たちの開催中止が他の夏フェスへの悪い影響を生まなければいいと切に願っています」ともつづった。

 「政府のガイドライン、茨城県やひたちなか市による協力要請を遵守し、会場や県、市の皆さんと密な協議を重ねて開催の承認をいただいてきたのですが、医師会の方の危機感はそれを超えて大きく重かったということで、しっかり受け止めさせていただくしかありません」とも説明。

 長文の最後には、フェス開催を楽しみにしていたアーティスト、参加者の思いを受けとめ「悔しいです。申し訳ありません」ともつづられていた。

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