吉村知事 要請守らない店、客に「感染したら誰が治療、誰が介護、誰が命を救う活動するんですか」

 大阪府の吉村洋文知事が29日、府庁で記者の囲み取材に応じた。新型コロナウイルスの特別措置法に基づくまん延防止等重点措置で、飲食店への時短や酒類提供要請の要請に応じず、午後8時以降も酒類を提供している一部の飲食店について、「そこ(その飲食店)で感染したら、誰が治療するんですか。誰が命を救う活動するんですか。お医者さんもやってられないと思います」と訴え、「ご理解とご協力をお願いします」と重ねて呼びかけた。

 大阪府のほとんどの地域の飲食店は、午後8時までの時短、酒類提供は午後7時まで、と要請されている。

 吉村知事は「ほとんどのお店、99%以上は協力していただいている。ほんとごく一部です」とした上で、ルールを守らない店に客が集中し、もうかっているという話をよく聞くことも明かし、「それは僕はあってはならないと思ってますし、感染症はみんなで抑えていかなければならない。自分だけよかったらええやんか、というのも違う。ぜひご協力をお願いしたい」と語った。

 客側にも「そういう(要請を守らない)お店は利用しないでいただきたい」と呼びかけた。

 そして「そこで感染したら、誰が治療するのですか。自分が若くて軽症、無症状だったとしても、自分の周りや家族は、おじいちゃん、おばあちゃんにうつった場合は、これは死ぬ病気です。それは誰が治療し、誰が入院介護し、だれが命を救う活動するんですか。だからこそ、まん延防止等重点措置でお願いをしているんです」と訴えかけた。

 コロナに感染した後、「あの飲み会に行かなければよかった」「まさか自分が感染するとは」という感染者の声をよく聞くことも伝え、「お医者さんもやってられないと思います」と1年以上のコロナとの闘いで疲弊する医療現場、医療従事者への思いを口にしていた。

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