テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」が２８日、東京で新型コロナ感染者数が拡大していることを報じ、日本医科大学特任教授・北村義浩氏は飲食の影響について、マスクを取る機会や一つの場所に滞在する機会が多いのはやはり飲食の場で「つぶしていくっていうのはそれなりに合理的」だと解説した。

　スタジオで俳優、タレントの石原良純に「前に（テレビ朝日）玉川さんがおっしゃってた、飲食だけを悪と追及するのはどうか、科学的エビデンスがあるかって話があった。僕は飲食に関してが一番危ないんじゃないかと思いますが、それはどうなんですか」と質問された北村氏は「サイエンス研究というようなものは非常にしづらいが、やはりアルコール提供をやめると下がる、とかそれを解除すると上がってくるとかっていうような議論をすると、やはり人出を抑えることはいい」。

　さらに石原が「人出というか、飲食で時間をともにするっていう部分で」とたたみかけると、北村氏は「今回のような飛沫感染をする、空気感染も視野に入るような感染をするという場合であると、マスクを取る、あるいはひと所に９０分、１２０分ずっといてしまうような機会っていうのは、我々のこの現代社会ではやはり飲食、特にレストランでの宴会のようなものが一番考えやすいので、そこをつぶしていくっていうのはそれなりに合理的」と答えた。

　実際に仲間の開業医に聞いても、陽性者の“思い当たる節”には自身、家族の飲食が多いとし、「エビデンスといわれると強力ではないかもしれないが、少なくとも飲食は全く無罪でどんどんして下さい、にはならない」と断言した。