吉村知事 第5波備え重症病床「500床を目指す」 現行計画の倍以上

 大阪府の吉村洋文知事が8日、大阪府庁で囲み取材に応じ、新型コロナウイルス感染の重症病床について、「500を目指していく」と私見を述べた。9日に予定されている医療協議会で話し合われる。

 現行では、224床をコロナの重症患者用に確保すると規定しているが、見直しを進めている新型コロナウイルスの病床確保計画では、「340床を確保病床として」とする一方で、「450床を超える重症病床の確保を目指していきたい」とも述べた。現時点で確保している重症病床は357床。

 新型コロナウイルス感染「第4波」で大阪は、最大で449人(※5月4日)まで重症者が増えた。この経験から、吉村知事は「一番多い時期で、450人の重症者。これを超える病床の確保を目標にしていきたい」とし、500床について「災害医療時の目標数として確保を目指したい。最終的には目標数値に組み込みたい」と語った。

 第4波に苦しんだ大阪では、従来株より1・5倍の感染力があるとされるインドの変異ウイルス「デルタ株」感染が大阪、兵庫、東京などでも確認されている状況に、「第5波」を警戒。「一朝一夕にはいかないかもしれないが、次の波がいつくるか分からない。450人を超える感染者がでる可能性は十分にあります。この数字(500床)が極めて高い数字というのは理解しているが、そこを目指していきたい」と、有事を想定した医療体制の整備を進めていく。

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