毛ガニ漁船がロシア船と衝突 オホーツク海、紋別港沖 漁船は転覆して乗組員3人死亡
26日午前、北海道紋別市の紋別港北東沖約23キロのオホーツク海で紋別漁協所属の毛ガニ漁船、第8北幸丸(9.7トン、5人乗り)と海産物を運搬するロシア船AMUR(アムール、662トン、23人乗り)が衝突し、第8北幸丸が転覆した。男性乗組員5人が全員救助されたが、うち3人の死亡が確認された。
紋別海上保安部によると、船体の両舷に傷があり、右側には大きな穴が開いていた。第8北幸丸側は海保に「当時は操業中で、海中にロープを張って動けない状態だった。ロシア船が衝突してきた」と説明。海保は第8北幸丸の船腹にアムールが衝突したとみて、業務上過失致死傷容疑を視野に捜査する。
一方、ロシア・サハリン州の海難救助当局の担当者は電話取材に「当時は霧が濃く、視界が悪かったと聞いているが、詳しい原因は分からない」と語った。札幌管区気象台によると現場付近は当時、海上濃霧警報が出て見通しが悪く、視界は500メートル以下だったとみられる。