カンニング竹山 福島県の中間貯蔵施設について苦言「こういう土地があるのは不公平」
お笑いタレントのカンニング竹山(50)が23日、都内で開かれた、「いっしょに考える『福島、その先の環境へ。』対話フォーラム」に出席した。
同イベントでは、東日本大震災および東京電力福島第一原子力発電所の事故発生から10年を契機として、「福島、その先の環境へ。」をテーマに、これまで福島県で行われてきた除染、中間貯製施設事業や、除去土壌の再生利用等の環境再生事業について議論が交わされた。
除染作業をする中で発生した東京ドーム約11杯分にもなる除去土壌を管理するために福島県大熊町、同双葉町に設置されている中間貯蔵施設について議論が及ぶと竹山は「日本の中に、こういう土地があるのは不公平だと思うんですよ」と述べた。除去土壌は、2045年までに福島県外で処分することが法律で決定していることから「福島県だけの問題ではなく、日本中の問題」と語気を強めた。
続けて「専門家の方たちのさまざまな意見があるのは分かります。それでも、専門家の方が言い争いをしていると、この問題に興味が無い人は参加したくなくなる。それによって一番大事な風評を減らすための行動が広がっていかないんです」と持論を展開。「両方の意見を聞いて、ゆっくりでもいいから話し合いを進めていかないと」と意見を述べた。
原発事故直後に訪れたことをきっかけに、福島県に魅了されて以降、10年たった今も旅に訪れるという竹山。著書「福島のことなんて、誰もしらねぇじゃねえかよ!」やSNSを通して、福島県の魅力を発信し続けており「まず、福島県を見てください。福島のことをちょっとでも知ってもらいたい。興味を持つというところから始めてもらえたら」と熱く呼びかけた。
