吉村知事 感染者減少傾向に感謝「未来を変えることができた」

 大阪府の吉村洋文知事が20日、大阪府庁で囲み取材に対応。今月末に迫る新型コロナウイルスの緊急事態宣言の期限を前に、その効果について「未来を変えることができた」と語り、府民、事業者らへの協力と理解に感謝を述べた。

 感染急拡大が続いていた大阪府だが、17日の新規感染者数が、4月5日(341人)以来となる300人台(382人)となった。直近1週間(※19日時点)の平均で新規感染者が587人と、ゴールデンウイークが明け、感染者は減少傾向にある。

 吉村知事は「毎日1000人を超える、多いときは1200人を超える日が約3週間続いた」と前置きした上で、「ウイルス生類の専門家の方からも、大阪の感染者は(最悪で)2000人、3000人に増えるという指摘もありました。でも、その“未来”については変えることができた。これについては府民のみなさま、事業者のみなさまのおかげです」と話した。

 大阪では4月28日、5月1日に過去最多の1260人の感染が判明したが「1200人から徐々に下げることができている。これは緊急事態宣言の効果が出ていると思う」と宣言の効果を評価した。

 緊急事態宣言中、「医療体制が極限の状態」などとして、酒類を提供する飲食店などへの休業要請や、百貨店や映画館など大規模商業施設に対して休業を要請しており、緩和を求める声も多かったが「オーケストラや百貨店でクラスターは発生していない、これはわかります。でも、人と人とが接触する外出する機会を抑えましょうとお願いした。その結果が今、表れている。やっていなかったら本当に(感染者が)2000人、3000人に増えて医療がぐちゃぐちゃな状況になっているかもしれない」と、府民に向けて厳しい措置への理解を求めた。

 府では、来週末をメドに本部会議を開き、今後の方針を確認する。吉村知事は「未来はまだ読めません。その中で効果としては、一定の(感染の)ヤマは回避できた。この先どうするかは難しい判断ですが、社会はいろんな方で成り立っている。これを来週、本部会議で判断しようと思っています」と、あらゆる選択肢を踏まえた上で方向性を定めていく考えだ。

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