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スギ薬局会長夫妻をワクチン接種優先予約 便宜図りすぎ愛知・西尾市平謝り

 新型コロナウイルスのワクチン接種で愛知県西尾市の近藤芳英副市長が、薬局大手スギ薬局を経営する「スギホールディングス」(同県大府市)から要望を受け、西尾市民の杉浦広一会長(70)と妻の昭子相談役(67)の予約を優先的に確保していたことが11日分かった。西尾市は「公平性を欠いた」と謝罪、既に予約は取り消した。騒動を受けスギホールディングス(HD)はおわびコメントを発表したが「会長はワクチン接種は希望しておりません」とした。

 同社は1976年、西尾市にスギ薬局1号店を開局。「創業の地」として1号店の跡地に生活習慣病予防のための運動施設が建てられ、市に無償で貸与されるなど関係が深く、中村市長は、度重なる連絡を受け「現場は通常の働き掛けというより、より強い『圧力』、プレッシャーと認識していた」と説明。「市民の信用を著しく損ねた」と謝罪した。

 市によると、今年4月、同社側から「高齢者の施設入所者枠で接種できないか」「会長夫妻は薬剤師なので、医療従事者の優先接種ができないか」と、担当課などに繰り返し打診があった。

 65歳以上の接種受け付けは5月6日に開始。対象者約4万6千人のうち今回の予約枠は2200人分で、オンライン受け付けは開始30~40分で、電話は約6時間で埋まった。夫妻は直接、健康課に連絡することで予約できるよう便宜が図られ、10日が接種日として仮押さえされた。

 担当課は、同社秘書らの再三の依頼を断ったものの、最終的に副市長と健康福祉部長が相談して配慮することを決めていた。副市長は「これまでさまざまな形で支援をもらっていて何らかの形でお返しできないかと思った。強い要望に毅然(きぜん)と断ることができなかった」と陳謝した。

 同市のパート主婦(70)は「ワクチンの供給が少なく、一般市民は不安でもなかなか接種の予約が取れないのに、地位のある人が優先されるのはおかしい」と憤った。

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