吉村知事「大阪では今、コロナにかかっても適切な治療受けるのが難しい」 TVで危機伝える
大阪府の吉村洋文知事が6日、読売テレビ「かんさい情報ネットten.」に生出演。新型コロナウイルスの重症病床について「これを増やしていくのは限界がある」と医療体制の危機的状況を説明し、感染者を増やさないという感染対策の徹底を呼びかけた。
この日開催されたコロナの対策本部会議では、健康医療部長から、現在の重症病床364床が限界ではないか、との意見も出た。大阪での入院率(5月5日時点)が10・4%であることも示された。
吉村知事も「健康医療部長が言った通り、これ(重症病床)を増やしていくのは限界があります」と話し、「感染者が日々1000人をどんどん超える状況になって、入院率がどんどん下がってます。これが今の大阪の現実だと思っています。その中で状態が悪くなった方から入院していただいている。入院希望している方が全て入院できるわけではないというのが大阪の実態」と“大阪の現実”を伝えた。
また、番組内では繰り返し、「大阪の医療のひっ迫、極限状態」を訴え、「正直に申し上げて、今コロナにかかったとして、適切なコロナの治療を受けられるのが本当に難しいような状況になっている」と非常に苦しい状況を説明した。
大阪では5月5日時点で重症者が446人となり、確保している重症病床使用率が100%を超えた。自宅療養中のコロナ患者は1万3000人を超えている。
自宅療養者への支援として、大阪では、オンライン診療に加え、療養中の自宅を医師が訪れ、診察や投薬を行う訪問診療もスタートしている。