ビッグダディ・林下清志 約30年ぶり正規社員、雇われ店長になっていた

 自ら焼いたステーキを手にするビッグダディ=東京・門前仲町(撮影・開出牧)
 手慣れた様子でステーキを焼く
 雇われ店長として奮闘する林下清志氏
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 緊急事態宣言によって飲食店への休業・時短要請が出される中、ビッグダディこと林下清志(56)が、東京・門前仲町のステーキハウス「ステーキ食いやがれ」で雇われ店長として奮闘している。約30年ぶりに正規社員となり、ウーバーイーツを活用するなどコロナ禍と格闘。厳しい状況に直面している最前線の声を聞いた。

 ウーバーイーツが生命線となっている。緊急事態宣言の時短要請によって営業時間が短くなった分をフードデリバリーで補う。午前中から仕込みをして、闘いは0時まで続く。ビッグダディの1日は長い。

 売り上げを確保するため定休日の水曜日もウーバーイーツに対応する。休みは月に2日ほど。都内に発出された3度目の宣言によって客足が壊滅的になったディナータイムは営業を休止しており、これまでと同じやり方では経営が立ち行かないのが現状だ。

 ここ6年で10キロほど痩せたという引き締まった顔で調理場に立つダディは「『あのオヤジをからかいに行くか』でもいいので。それが少しでも起爆剤になって盛り上がってくれたらいいですね」と期待を込める。

 東京・南砂の居酒屋で働いていたダディをオーナーの大久保弘貴氏が口説き落として雇い入れた。もともと前店を辞める予定だったこともあり、昨年12月24日に退社すると早速、同26日から「ステーキ食いやがれ」で働いている。

 2015年1月に自宅兼仕事場だった盛岡の接骨院が全焼して上京。都内のリラクゼーション店や沖縄のジンギスカン料理店などを開業してきたが、今回は20代以来の正社員となる。30年ぶりに雇われの身となったことに「雇われるのが苦手だったんですけど、逆に新鮮。接骨院時代は徒弟制度があったので、原点回帰ですね」と破顔した。

 お店は5月1日で3年目に突入。チルド管理された肉と自家製の鹿児島県産しょうゆのコラボレーションで口コミ評価も高い。入社前からある店名や子供無料のサービスは、ダディの豪快なキャラクターや子だくさんなイメージと奇妙に合致。「生きざまとフィットしてますよね」。そううなずき運命の店でコロナ禍と闘っている。

 ◆「ステーキ食いやがれ」 

東京都江東区富岡2の1の2

電話03(6384)0290

緊急事態宣言を受けてディナータイムを休止。月~日で11~14時営業(水曜定休)。時間外もウーバーイーツを受け付けている。※5月4日付のデイリースポーツを持参して来店すると5月末まで10%引きに。

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