松井珠理奈 涙と感謝 4590日間のアイドル人生に幕 SKE劇場で卒業公演

 エメラルドグリーンのマントを羽織って感謝を伝えた松井珠理奈=名古屋・SKE48劇場(C)2021 Zest,Inc.
 アンコールで涙をぬぐう松井珠理奈=名古屋・SKE48劇場(C)2021 Zest,Inc.
 場内に飾られていた壁写真を外す松井珠理奈=名古屋・SKE48劇場(C)2021 Zest,Inc.
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 SKE48の松井珠理奈(24)が29日、名古屋・栄の本拠劇場で卒業公演を行った。新型コロナウイルス感染対策で出演メンバーは8人のみで、観客は収容半分以下の110人。感涙を浮かべる場面もあったが、舞台を降りる際には「心の声の『珠理奈コール』が聞こえますよ。またいつか会いましょう」と誇らしげな笑顔を浮かべ、最後の1期生としてSKEの活動を締めくくった。

 小学6年生だった2008年10月5日に初めて立ったステージでの、最後のパフォーマンス。アンコールに入ると歌声を詰まらせ、何度も涙をぬぐった。スピーチでは晴れやかな表情を取り戻して、感謝を伝えた。

 「他の推しメンのファンにも『SKEを好きになったきっかけは珠理奈』と言ってもらえて、自分は何かのきっかけを作れたんだなと。松井珠理奈はファンの方が支えてくれたから、ここまで来られたと感じます」。今後の芸能活動継続も明言し、プロデュース業にも意欲を見せた。

 メンバー、楽曲を自ら考案したが、主役は“控えめ”に振る舞った。登場は開演47分後で、披露された14曲のうち、参加は4曲のみ。あえて後輩全員にソロ曲を歌わせて、SKEの未来を託した。

 今月11日の卒業コンサート後には40度の高熱が出て、トークイベントをキャンセル。PCR検査でコロナ陰性を確認した上で、門出の日を迎えた。トップアイドルとして過ごした13年間、体調を崩すことも少なくなかった。18年の選抜総選挙で悲願の1位となった翌日にもダウンし、3カ月休養。栄光もどん底も味わったが、“SKEの矜持”を忘れることはなかった。

 AKBシングルの選抜となっても、多忙で全体リハーサルに参加できないこともしばしば。個別に振り付けを覚えるのに、スタッフが1時間はかかるとみていても、30分足らずでマスターした。48グループ屈指と言われるSKEのダンス能力を、エースとして証明してきた。

 ラストソングに選んだのは、自身で作詞した新曲「オレンジのバス」(5月19日配信)。始まりがあれば、終わりもあるさ-歌詞に思いを重ねて、“4590日間の青春”にピリオドを打った。

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