須藤早貴容疑者 うつむき長い髪で表情隠し…有名人が多く住むタワマンで早朝の逮捕劇

 須藤容疑者が住んでいたマンション
 (写真説明)和歌山県警田辺署に入る須藤容疑者(中央)
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 和歌山県田辺市の資産家で「紀州のドン・ファン」と呼ばれた酒類販売会社の元社長、野崎幸助さん=当時(77)=に2018年、致死量の覚醒剤を口から摂取させて殺害したとして、県警は28日、殺人と覚醒剤取締法違反(使用)の疑いで、妻だった須藤早貴容疑者(25)を逮捕した。自身の女性関係や半生を著した本を出版し、欧州の伝説のプレーボーイになぞらえられた野崎さんの不審死から約3年。県警は、50歳以上離れ、死亡の約3カ月前に結婚したばかりだった須藤容疑者が関与していたとみて捜査を続けていた。急転直下の元妻逮捕で事件は重大局面を迎えた。

 須藤早貴容疑者を乗せた飛行機は28日午前8時50分ごろ、南紀白浜空港に到着。駐機場に止められた捜査用のワゴンに捜査員と乗り込み、午前9時半ごろ田辺署に到着。うつむきかげんで、長い髪が表情を隠していた。

 県警は午前5時14分、東京・品川のマンションで逮捕した。県警によると、1人で部屋のベッドにいた。逮捕状を示すと素直に応じたが、うなだれていたという。マンションの住人の男性によると、40階建てでジムやゲストルームを備え、コンシェルジュがいる。2人の子どもがいる女性は「芸能人や有名人が多く住んでいる。近所付き合いはないに等しい」と話した。

 野崎さんの通夜に参列した親族男性は、須藤容疑者について「田舎にはいないモデルみたいな人で派手な印象だった」と振り返る。容疑者は通夜の間、ずっと携帯電話の画面を見ていたといい「涙も流さず、困った様子もなかった」。

 須藤容疑者と同じ札幌市内の専門学校に通っていた女性は、容疑者が学生時代にホストクラブに通っていたことが記憶に残っているという。女性は「年上の男性を好きになるタイプじゃなかったから、なぜ(野崎さんと)結婚したんだろうと思っていた」と眉をひそめた。

 須藤容疑者の祖母は札幌市北区の自宅でインターホン越しの報道陣の取材に応じ「何もお答えできません」と話した。

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