専門家「いま大阪で話したら袋だたきに」 組織委の看護師500人要請に

 テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」が27日、東京五輪パラリンピック組織委員会が日本看護協会に約500人の看護師派遣を要請したと伝え、スタジオでは否定の声が渦巻いた。

 番組では、組織委の武藤敏郎事務総長が26日の理事会後の会見で「コロナで医療体制がひっ迫しているのは承知しているが、オリパラをやるにはコロナと関係なく医療体制を考えないといけない。折り合いを見つけるために時間やシフトで対応できるのではないかと思い相談をさせて頂いている」などと話したことを報じた。

 大阪では看護師が足りず、この日までに大阪府外から29人が応援派遣されているだけに、大阪府病院協会会長・佐々木洋氏は「いま大阪でこういう話をしたら袋だたきに遭うでしょうね」とバッサリ。「なかなか受け入れられないというか、空気を読めないような発言だというふうに取る。とてもじゃないが現状では無理。オリンピックは7月ですから、その時には感染が収まってるかもしれませんけど、現時点でこういう話は大阪では受け入れられない」と、はねつけた。

 長崎大学大学病院教授・森内浩幸氏も「長崎みたいに大阪に比べると、まだまだ状況が厳しくない所でも、看護師さんを1人派遣するというだけでも人材確保に駆けずり回らないといけない。そんな大変な中で、そしてこれからワクチン接種を進めていかないといけない中で、500人というのはあまりにも想定が離れ過ぎてて、本当にこれ計画してるのかなと疑う状況ではある」と批判。

 テレビ朝日の玉川徹氏も「事前の準備も必要だし、登録とか研修も必要。そう考えると、その前の期間も多分拘束になる。7月の頭とか6月の末とかって、まだワクチンを相当打たなければいけない段階。高齢者もまだ終わってないし、高齢者が終わったらすぐにも基礎疾患がある人と移っていかなければいけない時期で、看護師500人、医師300人を拘束して、何回もオリンピック村に来てもらったりしてやってるような状況じゃない、日本は」と、冷静に完全否定した。

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