大阪に国から看護師90人派遣へ 吉村知事「本当に感謝」…重症者302人、医療崩壊状態

 大阪府の吉村洋文知事が20日、大阪府庁で囲み会見に応じ、新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、国から90人の看護師の派遣を受けることを明かした。

 大阪府では、19日の時点で、重症者が302人に達し、確保している重症病床254床を大きく上回る事態に。日々、数床ずつ重症病床は増えているが、感染急拡大で全く追いつかず、重症者のうち54人は軽症・中等症病床で治療を行っている。

 吉村知事はこの日の会見で、「国から看護師さんの派遣をしていただきます。本当に感謝を申し上げます。合計で90人の派遣で(最終的に)詰めている」と説明。「来ていただける医療従事者の方、本当にありがとうございます」と感謝した。ICU(集中治療室)で勤務でき、2週間以上働ける看護師50人には、コロナ重症センターを中心に、人工呼吸器の管理が難しく、派遣日数が短い看護師40人には、そのほかの病院の応援を要請することになるという。順次、派遣されることになる。

 コロナ重症センターは現在、21床で稼働しているが、国からの看護師派遣を受け、「今週にはフル稼働(30床)できる予定」と見込んでいる。

 また、滋賀県からは看護師2人が派遣されることも決まっている。

 吉村知事は改正感染症法に基づいて、一律に病院に重症病床確保を要請することはしておらず、「エリア特性、病院の規模、診療内容などを踏まえた上でお願い」している。実際に16日には、重症患者を受け入れている複数の病院を直接訪問し、医療従事者の話を聞くなどして、重症病床確保への「お願い」をしていた。

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