尾上菊五郎 中村吉右衛門の回復願う「戻って来てくれるのを待つだけ」
歌舞伎俳優・尾上菊五郎(78)が16日、都内で歌舞伎座「五月大歌舞伎」(5月3~28日)第二部「仮名手本忠臣蔵 六段目」の取材会を行った。
同演目の早野勘平を菊五郎が演じるのは、16年11月以来。「難役中の難役ですね。本当にやることの多いこと」と話したが、第一部に寺嶋眞秀(8)、第三部に尾上丑之助(7)と孫たちも出演するとあり「力を合わせてみんな一生懸命やっていこうと思っております」と意気込んだ。
3月28日に救急搬送され、都内の病院に入院中の中村吉右衛門(76)については「病名もまだわからないし、ただただ今は元気に戻って来てくれるのを待っているだけ」と心配そうな様子。第三部の出演者には吉右衛門も名を連ねる。一緒に舞台に立ちたいかを問われると「それは当然ですよ。治ってくれるものだと思っております」と回復を願った。
吉右衛門の病状について、松竹関係者は「引き続き治療に専念されています」と説明。集中治療室で治療を受けているとみられる。