料理研究家の高木ゑみさん死去 ブログに「私は絶対に負けない」「生きるから」

死去した高木ゑみさん
高木ゑみさんのインスタグラム@emi.takagiより
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 テレビやラジオに多く出演し、「はかどるごはん支度」などの著書もあった美人料理研究家の高木ゑみさんが28日、肺がんのため死去したことが公式ブログで発表された。35歳。

 高木ゑみさんは昨年11月に公式ブログ上で、ステージ4の肺がんであることを公表した。「私は絶対に負けない」「私は生きるから。」とつづり、「文章だと暗くなるから」と、音声データを公開した。

 その後も折りを見て、闘病記をつづった。11月13日には「脳から足まで、ほぼ全身にわたって転移して、ステージ4と聞いたときは一瞬血の気がひきました」と記した一方で、「かわいいかわいい子を残して、私は死んでられない。負けてたまるか!!」と、小学2年生の長男を抱きしめるツーショット写真を掲載した。

 ポジティブにメッセージ発信が基本だったが、ときには「弱音を吐かせてください」というタイトルで正直な気持ちを吐露することもあった。

 「でも体は正直で。まっすぐ、スタスタと歩けない自分がいます。骨に転移しているから骨が弱っていて、腰は放射線で痛みは飛びましたが足(股関節)が上手に動かせなくて。てすりをつかってヨタヨタと、おばあちゃんみたいに歩いています」と、歩行が困難になった病状を明かした。

 それでも、グラノーラ店を開いたり、オンラインの料理コミュニティーを開設するなど、最期まで、料理を通してポジティブに生きた高木さん。「私が毎日病室で心掛けていることは『いっぱい笑うこと』。私の家族がにぎやかだから笑顔にしてくれるっていうのもあるけど、気持ちの持ち方ひとつで、行動や捉え方ひとつでこんなにも笑顔になれるんだってことを知ってほしい」と語っていた。

 最後に自らの言葉でブログを更新したのが今月12日。オンライン講演会の開催を告知しながら、「今の私だからこそ伝えられるテーマがあることに気づいたんです。それは『どんな辛い時でも挑戦を続ける』ということです。誰にも予期できない絶望の瞬間は訪れる可能性があります。でも大事なのは『その出来事をどう受け止めるか?』だと思います」と呼びかけていた。

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