看護の道へ進み引退のNMB山本彩加、涙の卒業公演「アイドル楽しかった!」

 看護の道へ進むため、芸能界を引退するNMB48・山本彩加(18)が19日、大阪・なんばのNMB48劇場で「山本彩加卒業公演~最後の一色~」を行った。コロナ禍とあって、収容の約5割となる110人がコールなしで見守る中、「初めての星」「わるきー」など全9曲を披露。在籍するほかの5期生6人とともに、思い出の劇場で最後のパフォーマンスを見せた。

 セレモニーで山本は「NMBでいろんな経験をした。アイドルとしてだけではなく、人としていろんなことを学んだ。学んだことをこれからの人生に生かして、まだまだ吸収して、輝き続ける女性でありたい。アイドルではなくなって、芸能界にもいなくなるけど、どこにいても全力で突っ走って、常に全力で頑張る」と決意表明。

 5年弱をともに過ごした5期生に「今までたくさん支えてくれてありがとうございます」と感謝すると涙声になった。そして、最後のあいさつを終えて気が緩むと同時に涙腺が崩壊。「終わっちゃう。やばい」と言うと、とめどなく涙があふれた。最後は「皆さんのこと大好きです。アイドル、楽しかったで~す!」と客席に手を振り、劇場に一礼した。

 2016年6月に加入。当初から当時エースの山本彩(27、18年11月卒業)と1字違いの名前とともに、かれんなルックスで注目された。4カ月後には同期最速で正規メンバーに昇格。同年11月の日本テレビ系「ベストヒット歌謡祭」では、テレビ初歌唱で「僕はいない」のセンターを務め、同年12月にはシングル「僕以外の誰か」で初の選抜メンバー入りするなど、次世代エースとして突き進んだ。

 AKB48のシングル選抜にも入り、ファッション誌「Seventeen」では専属モデルを務めた。この先も間違いなくNMBをけん引すると思われたが、昨年12月にまさかの卒業・引退を発表した。もともと看護の道も選択肢だった山本は、世の中が一変した昨年、コロナ患者を担当して奮闘する看護師の姉の姿を見て思いを強くした。

 昨年9月に受験に合格すると、両立も考えた末、芸能活動の区切りを決めた。山本は「すごい悩んだけど、中途半端になるのが嫌だし、それは応援してくださる方にも申し訳ないと思って」と出演ラジオで明かしている。

 タレント性を誰しもが認める逸材は、惜しむ声があふれる中、4年9カ月のアイドル人生に幕を下ろした。ラストに選んだ曲は明るいテンポの「ササササイコー」だった。

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