看護の道へ進み引退のNMB山本彩加、涙の卒コン「ステキな景色は一生、忘れません」

 NMB48・山本彩加(18)の卒業コンサート「最後の一色」が3日、大阪・オリックス劇場で開催された。

 芸能界を引退し、看護の道を進むことを決めた山本はソロのトランペットで開演のファンファーレを担当し、同期の梅山恋和(17)とダブルセンターを務めた昨年発売のシングル「だってだってだって」など全28曲中27曲でパフォーマンス。“梅山本”としてライバルだった梅山との「今ならば」、梅山からの手紙で涙を見せた。

 次世代エースとして将来を嘱望された18歳は、アイドル生活の最後までファンを魅了。エンディングではピンクのドレス姿で「ステキな景色は一生、忘れません。みんなに出会えて良かった。今までありがとうございました」とあいさつした。

 この日の観客は1100人で、本来の収容の約半数に制限された。コールも禁止され、事前収録のものが使用されたが、このコロナ禍が山本の運命を左右した。昨年、新型コロナウイルスが世界で流行し、日本国内も緊急事態宣言が出されるなど生活が一変。もともと看護の道も選択肢だった山本は、コロナ患者を担当して奮闘する看護師の姉の姿を見て思いを強くした。

 昨年9月に受験に合格した山本は、芸能活動との両立も考えた結果、引退を決断。昨年12月28日に電撃発表し驚かせた。「すごい悩んだけど、中途半端になるのが嫌だし、それは応援してくださる方にも申し訳ないと思って」と今年1月の出演ラジオで明かした。また、厳しさを指摘する声に対し、発表翌日の12月29日の動画配信で「甘い気持ちで選択してる訳じゃないです」と強く言い切った。

 山本は5期生として2016年に現キャプテンの小嶋花梨(21)らとともに加入。当初から当時エースの山本彩(27、18年11月卒業)と1字違いの名前とともに、かれんなルックスで注目された。

 同年10月に研究生から正規メンバーに昇格。同年11月の日本テレビ系「ベストヒット歌謡祭」では、テレビ初歌唱で「僕はいない」のセンターを務め、同年12月にはシングル「僕以外の誰か」で初の選抜メンバーに入るなど、将来のエースは既定路線とみられた。

 その後も翌17年3月のAKB48のシングル「シュートサイン」で選抜入りし、18年にはファッション誌「Seventeen」の専属モデルに。最後まで活躍を続けた山本が、一番うれしかったことは「だって-」の初センターだったという。

 満開の花といえる18歳は、惜しむ声があふれる中、表舞台から去る。4年半のまばゆい輝きは、ファンの胸に刻まれている。19日に大阪市の劇場で卒業公演を行う。

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