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日芸卒、元自衛官のタレント・かざり 異色キャリアは「戦車を見に行こう」から

初の書籍を手にするかざり=都内
 ミリタリー系コスプレで決めたかざり
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 日大芸術学部卒の元自衛官という異色のタレント、かざり(年齢非公表)が今年1月、初の書籍「YouTubeで超人気! 元女性自衛官かざりの即やせダイエット個人授業」(宝島社)を発売した。YouTubeで動画が325万回再生を突破(27日時点)した「自衛隊体操」をベースに、自衛隊の全面協力で戦車とも共演したグラビアや、現役自衛官との対談、自作漫画まで盛り込んだ一冊を著した異能の人は、そもそもなぜ日芸から陸上自衛隊というコースをたどったのか。

  ◇  ◇

 「もともとちょっとオタク気質というか、アニメも漫画もすごく好き」というかざりが陸自に入るきっかけは、日芸デザイン学科在学中、ミリタリー系のアニメ「ガールズ&パンツァー」にはまったことだった。「自衛隊に戦車を見に行こう」と思い立ち、駐屯地を訪れたことから、自衛隊にも興味を持ったという。

 「就職先の一つとして考えようかなと思っていて、受験してみたら合格して、そのまま自衛官になりました。最終的に配属されたのが通信科の部隊でして。整備職種という、整備とか後方支援をする職種にいました」

 容易に想像がつくが、自衛官の生活は、美大生のそれとは全く異なるものだった。かざりは「非常に濃いというか」と笑う。

 「学生時代はかなり自由に暮らしていたので。美大生ですし、すごく自由に活動していて、時間にも制限されることってほとんどなかったですし、ぶっちゃけ昼夜逆転してるのが普通っていうぐらいだったんですけど」

 そんな自由な生活が、自衛隊では規律正しいものに一転した。

 「やはり時間の拘束はすごく厳しいので。朝早く起きて夜ちゃんと寝るっていう、そこから生活の改善をされて。きちんと三食ご飯を食べてきちんと運動してっていう、非常に健康的な生活をさせていただいたな。あとは、普通のコミュニティーと違うので、家族でもないし友達でもない同期っていう不思議な関係の存在ができたりとか、自衛隊の経験を得たことで、深みというか、新しい世界を知れたなっていうのはありますね」

 当初は「時間に制限される、追われるのはつらかった」というが、「たぶんどの自衛官も言うと思うんですけど、慣れます。時間に追われるのとか訓練、慣れますね」と順応。「もともとこれだ!とか、自分が好きだなって思ったことは取りあえずチャレンジしてみる性格なので、やってみて良かったなって思ってますね」と、自衛隊時代は良い経験、思い出になっている。

 「大学でデザインとか広告の勉強をしていたので、(自衛隊で)PRとか宣伝をしたいな」と考えていたが、難病指定されている「大腿骨頭壊死症」を患ってしまう。かざりは「新しいことやりたいなと思って」3年間に及んだ自衛官としてのキャリアを断念し、退職する道を選んだ。

 退職後に就活中、「一番最初の事務所から声をかけられたことがきっかけで」芸能界へ。そこにも、自衛隊への思いがあった。

 「自衛隊にいた期間が短いので、自衛隊とか自分のいた職場、部隊にあまり役に立てなかったので、芸能活動をしていく上で自衛隊のPRになればいいかな、自衛隊とかもともといた部隊への恩返しになればいいなと思って始めました」

 グラビアやYouTubeで活動し、YouTubeの公式チャンネル登録者数は22万5000人。自衛隊体操の動画は325万回、筋トレの動画は266万回、初ソロキャンプの動画は185万回、それぞれ再生されている(いずれも27日時点)。ミリタリー系雑誌の表紙に起用され、昨年は「踊る大捜査線」シリーズで知られる本広克行監督の映画「ビューティフルドリーマー」で女優デビューも飾った。

 自衛隊時代の同僚も、かざりの活躍を「テレビとか雑誌に出るとすごく喜んでくれていて。実際に雑誌買ったよとか、テレビ出ているの見たよとか言ってくださる方がけっこういて」と、応援してくれているという。

 そんな活動が目にとまり、自衛隊のオフィシャルな広報活動にも携わるようになった。

 「自衛隊の広報とかPRをやってみたいっていうのをSNSで発信し続けていて。何か自衛隊の力になれたらいいなっていうことを言い続けていたら、東京地方協力本部の国分寺募集案内所の所長さんに声をかけていただいて。実際に広報活動を一緒にやってみない?っていうことで始めました」

 活動は、各種イベントへの出演や1日駐屯所司令、さらには「リクルーターのお手伝い」まで多岐に渡る。

 「募集案内所には、これから自衛隊を受験される学生さんだったりがよくいらっしゃるので、そういった方と実際にお話しして、自衛隊の経験とか、やっておいた方がいいことなどをお話ししたりとかしましたね」

 自衛隊時代の念願がかなったかざりは「自衛官だった時よりも芸能人になってからの時の方が、自衛隊の広報活動をさせていただいていて。やりたかった仕事が(芸能活動と)並行してできているっていうのはすごくうれしいですね」と、充実の表情を浮かべた。

  ◇  ◇

 かざり 2月25日生まれ、三重県出身。日本大学芸術学部デザイン学科卒業後、陸上自衛隊勤務。大腿骨頭壊死症を患い退職後、芸能界入り。芸能活動と並行して自衛隊の広報活動にも携わる。趣味はデザイン、コスプレ、絵を描くこと、キャンプ。特技はソフトテニス、モールス信号。身長158センチ。スリーサイズB84W64H89センチ。足のサイズ24センチ。芸名の由来は作家・乙一氏の小説「カザリとヨーコ」。

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