小池都知事「大会何としても成功」 森氏辞任でも五輪にさらなる逆風の声

 東京都の小池百合子知事は11日夕、都庁で、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長から女性蔑視発言による辞意に関し、直接電話を受けて説明を受けたと明らかにした。「大会を何としても成功させていくことに変わりはない」と述べ、終始厳しい表情だった。

 開催都市として準備を進める都庁はコロナ禍での大会延期などの影響を最も受けてきており、辞意で一層広がる混乱に都庁では「さらなる逆風にしかならない。本当に勘弁してほしい」と厳しい声が相次ぐ。大会準備局の職員は「ただでさえコロナの第3波で大変なこの時期に失言で辞めるなんてあり得ない」と怒りの口調だった。

 政府は組織委と緊密に連携し、開催実現に向けて取り組んできた。官邸筋はこの日、「政府と森氏は一体と見る人も少なくないだろう」と述べ、政権にもたらす影響の大きさに不安を隠さなかった。

 野党は一斉に批判した。立憲民主党の福山哲郎幹事長は「かばい続けた首相や自民党の体質が問われている」、共産党の小池晃書記局長は「ここまで傷口を大きく広げたのは、続投を求めてきた政府、与党の責任が大きい」と指摘。社民党の福島瑞穂党首は「多くの女性が声を上げた成果だ。森氏や周囲の人は、発言がどれほど深刻か理解していなかった」と憤った。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス