長谷川博己「麒麟」光秀役、最後まで葛藤「これで正しかったのか」

 俳優の長谷川博己が6日、NHK総合「土曜スタジオパーク」に生出演し、7日に最終回を迎える同局の大河ドラマ「麒麟がくる」について語った。最終回では、自身が演じる明智光秀が織田信長(染谷将太)を討つクライマックス・本能寺の変が描かれる。

 番組の時代考証を担当した静岡大名誉教授・小和田哲男氏は、本能寺の変について「今風に言うと鬼退治。暴走した信長は『これじゃあちょっとまずいよ』ということで、まったをかけた」と解説した。信長は最後に「是非に及ばす(光秀の謀反ならば仕方がない)」という言葉を残したとされる。「あれだけの光秀がこういうことを起こすんだから逃げようがない、しょうがないという諦めの境地で自害したんでしょう」と信長の心境を代弁した。

 光秀については平和を願っていた人物だとし、徳川家康の天下統一につながる「お膳立て」が本能寺の変だったとした。最後に「長谷川さんが演じてくれた明智光秀はさわやかで。どうしても今まで、謀反人、反逆者みたいな悪者扱いされてたけど、光秀像が一新されてうれしく思いました」と感謝した。

 これには長谷川も恐縮しながら「うれしいです」と感謝。一方で「同時にそういう風(さわやか)に描いていいのかという責任も生まれてくる」と複雑な思いがあったと明かした。

 大河ドラマでの光秀役のオファーがあった当初は「ヒールとして描くのか」と思っていたという。しかし、実際には平和を願うまっすぐな男という設定だった。「やっぱり大河ドラマの主役っていうのはそういうもの(ヒールが主役)じゃない。そういう風(さわやか)に刷新できたら最高だと思っていたんですが、同時に100%これで正しかったのかという思いはあります」と最後まで葛藤しながら演じていたことを告白した。

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