鈴木鈴木「いつか人は付いてきてくれる」中居正広命名!歌うま系兄弟が描く野望

 TikTokを中心に活躍する兄弟シンガー「鈴木鈴木」の兄・十夢(左)と弟・聖七(撮影・伊藤笙子)
 インタビュー中も仲の良さがにじみ出る鈴木鈴木
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 歌うま系兄弟シンガーの「鈴木鈴木」。兄弟ならではの息ピッタリなハモりが光る「君と僕はさ」がヒット中だ。令和らしくTikTokで知名度を爆上げさせた2人へデイリースポーツが“人生初インタビュー”を敢行。中居正広(48)に命名された兄弟デュオが悔し涙を流した下積み時代からはい上がった今、将来の野望をブチ上げた。

 昨年12月に配信した初のオリジナル曲「君と僕はさ」がLINEミュージックのウィークリーチャート(12月9~15日)で1位を獲得。弟の聖七(せいな=19)は「3位に行けたらデカいという感覚だったので、正直1位はビックリした」と喜びを噛みしめた。

 2人は2017年3月に出演したTBS系音楽番組「Momm!!」の企画コーナー「歌ウマNo.1決定戦!」での優勝がきっかけで音楽活動をスタート。当時はユニット名が決まっておらず、同番組MCの中居正広から「『鈴木鈴木』でいけば?」と命名された“ラッキー兄弟”だ。

 同番組に出演後、所属事務所も決まるなどトントン拍子に上手くいく状況に「俺らいける」と確信を持った2人だったが、現実は甘くなかった。ライブを開いても観客ゼロが当たり前。ライブの告知チラシは配り終わっても路上に捨てられる始末で、18年は“暗黒時代”が続いた。

 現状を変えるために路上からSNSに活動拠点をチェンジ。「いつか人は付いてきてくれる」と信じ、TikTokで地道に歌唱動画を投稿し続けた。YouTubeチャンネル登録者6万人を達成したタイミングで開催した、19年11月の新宿駅南口での路上ライブでは“想定外”が起きた。

 数十人集まれば上出来という路上の世界で300人近い若者が兄弟を囲むように集結。あまりの人の多さに警察が出動した。兄の十夢(とむ=20)は「予想外でしたね。正直人気になったなと思いました。今度はいけるかもしれないと思った」とSNSの拡散力に圧倒された。

 話題沸騰中のオリジナル曲「君と僕はさ」は、好きな人の隣にいる幸せを歌ったラブソング。スローテンポで音数が少ないという流行を取り入れたコード進行が特徴的で、兄弟ならではの息のあったハモりがエモい雰囲気を増幅させている。

 兄がピアノ、弟がギターを担当。パートは分けずにセッションを重ねて理想の音を探していく。十夢は「曲は作りたい方が作る。カラオケでマイク取りたがるのと同じで二人ともハモりたがり。兄弟でハモりの取り合いにはなりますね」。気兼ねない兄弟という関係性が“良音”を生む源となっている。

 新曲の制作が進行中だ。アニメ好きの聖七は「『鬼滅の刃』のLiSAさんみたいに、アニメ主題歌を担当させてもらえるアーティストになりたい。待っています」とオファーを心待ちにし、十夢は「ドームツアーは絶対です。兄弟で大きなステージに立ちたい」。路上ライブで培ったド根性とSNSを武器に、兄弟二人三脚で極上のハーモニーを奏でていく。

 ◆鈴木鈴木(すずきすずき) 兄・十夢(とむ=20)と弟・聖七(せいな=19)による兄弟ユニット。東京都出身。2017年3月にTBS系音楽番組「Momm!!」の企画コーナー「歌ウマNo.1決定戦」に出演し、第6代グランプリを獲得。路上ライブからSNSでの活動に切り替え、昨年レコード会社に所属した。昨年12月に配信したオリジナル曲「君と僕はさ」がスマッシュヒット中。ユニット名の「鈴木鈴木」は名字が由来。

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