大学入学共通テストで鼻出しマスク…49歳男失格後に会場に立てこもり

 16日の大学入学共通テストで、再三注意されてもマスクで鼻を覆わず失格になった受験生は49歳の男で、失格後に会場のトイレに約3時間閉じこもったとして、警視庁に建造物不退去容疑で現行犯逮捕されていたことが19日、分かった。また昨年9月、飛行機内でマスク着用を拒否して客室乗務員にけがをさせるなど運行を妨げ臨時着陸させたとして、大阪府警はこの日、威力業務妨害と傷害、航空法違反の疑いで34歳の大学職員の男を逮捕した。

 この受験生は16日に東京都内の試験会場で、最初に実施された地理歴史・公民の試験時からマスクで鼻を覆っていなかった。試験監督が覆うように6回求めたが受験生は応じず、次は不正行為になると伝達。午後の英語・リーディングの試験中に不正行為での失格を告げて退席を求めた。

 その後、トイレに移動してしばらく出てこず、会場側が警察を呼んだ。個室を施錠し、説得にも応じなかったため、警察官が上部付近から個室に入り、16日午後10時ごろ現行犯逮捕した。送検後の19日に釈放され、警視庁は任意で捜査を続ける。

 萩生田光一文部科学相は会見で「他の受験生に精神的な影響を与え、看過できない状況だったと聞いている。失格は適切な措置だった」と強調。「着用が難しい場合は、事前申告してもらえれば柔軟に対応している」と述べた。

 また、マスク着用を拒否してピーチ機の運行を妨げた容疑で茨城県に住む明治学院大学非常勤職員、奥野淳也容疑者(34)が逮捕された。逮捕の際「事実は違います」と供述。捜査員にマスク着用を促されたが拒否した。

 昨年9月7日、釧路発関西行きの機内で、離陸前、客室乗務員が着用を求めたが拒否。客室乗務員の女性の手をつかむ暴行を加え、飛行中も威圧的な態度が続き、機長が航空法の安全阻害行為に当たると判断し新潟空港に臨時着陸、飛行機から降ろされた。同機は約2時間15分遅れで関西空港に到着、乗客約120人に影響が出た。マスク着用を巡るトラブルでの初の目的地変更だった。

 ピーチ社の広報担当者は「運航の安全を確保するために法令にのっとった対応をした。今後も安全運航に努めるとともに、多くのお客さまに快適にご利用いただけるよう取り組んでいく」とした。

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