２０２０年９月、飛行機内でマスク着用を拒否して客室乗務員にけがをさせるなど運行を妨げ臨時着陸させたとして、大阪府警は１９日、威力業務妨害と傷害、航空法違反の疑いで茨城県に住む明治学院大学非常勤職員、奥野淳也容疑者（３４）を逮捕した。

　威力業務妨害などの疑いで逮捕された奥野容疑者は茨城県の自宅から１９日夜、大阪市に移送された。マスクは着けていなかった。ツイッターでは逮捕直前までマスク着用について持論を展開していた。

　午後８時ごろ、ＪＲ新大阪駅に姿を現した奥野容疑者は疲れた表情。報道陣に軽く頭を下げるしぐさをした後、複数のマスク姿の捜査員に囲まれながら無言で足早に捜査車両に乗り込み、留置先の関西空港署に向かった。

　奥野容疑者は１９日午前にも、立て続けにツイッターに投稿。共通テストで、鼻をマスクで覆わず失格になり、トイレに閉じこもった男が現行犯逮捕された事件について「（大学入試センターの）理不尽なマスク対応」などと批判していた。