ライブ中に意識失い…フォークシンガー南正人さん死去、76歳
フォークシンガーの南正人さんが7日、横浜市内のライブハウスでライブ中に意識を失って倒れ、搬送された病院で亡くなっていたことが分かった。76歳だった。同日深夜に南さんのフェイスブックが伝えた。
南さんは7日、午後7時半から横浜市のライブハウス「横浜サムズアップ」で演奏を始めたが、同7時45分ごろにステージで意識不明となり、同8時45分ごろに病院へ搬送された。死亡が確認されたのは同11時2分だが、ステージ上で息を引き取っていたという。
同フェイスブックは「悲しいお知らせをしなくてはなりません。ナミさんは今夜、ライブ中に意識不明になり病院搬送され家族立ち会いの元死亡が確認されました。心からありがとうございました。ご冥福をお祈りします」などと訃報を伝えた。
南さんは1944年3月3日、東京産まれ。東京外大スペイン語学科に在籍していた20歳だった64年に休学届を出し、メキシコを経て米国、ヨーロッパ各地を2年間放浪。帰国後に大学を卒業後は、ベトナム戦争や学園紛争の時代の中で路上や反戦集会で自作のメッセージソングを歌い始めた。
水谷孝、細野晴臣らをバックに迎え、71年に初アルバム「回帰線」を発表。80年代からはライブ活動を中心に全国を回り、97年にはタイのチェンマイで日本とタイの草の根コンサートを実現。2010年からは毎年2月にタイのチェンダオで「シャンバラまつり」を開催していた。